石川遼(20=パナソニック)が、思い出の大会での優勝を弾みに、賞金王争いをマッチレースに持ち込む。27日に兵庫・ABCGCで開幕するマイナビABC選手権(日刊スポーツ後援)に向け、26日にプロアマ戦で最終調整。おなかにグリップエンドを押しつけ、体全体を使ってストロークする中尺パターで前半9ホールをプレーし、フォーム矯正を行った。「手先に頼り過ぎると良くないし、機械的過ぎるのも良くない。そのバランスを取るために、中尺を使った後に普通のパターに戻した」と意図を説明した。

 また全英オープンで同組になったルーク・ドナルドが、先週の最終戦で優勝し、逆転し米ツアー賞金王になったことについて「こっちでも、最終戦の日本シリーズを盛り上げるために、賞金王がそこで決まる形にしたい」とコメント。現在賞金ランク1位のベ・サンムンとの差は、約5000万円と大きく開いているが、まずは今大会の優勝でぐいっと差を縮める。