石川遼(17=パナソニック)が、新アプローチに取り組みだした。男子ツアーの日本プロ選手権は11日、北海道・恵庭CC(7134ヤード、パー70)で開幕する。8日に練習ラウンドを行った石川は、残り100ヤード以内からのショットで「低く出して転がる球」に挑戦。これまでのサンドウエッジ(SW)一辺倒からの脱皮を試み始めた。今週のコースは、石川にとって残り100ヤード前後からのアプローチが鍵となる設定。早速効果を見せる舞台となりそうだ。

 石川遼がSW一辺倒から、新たな道を模索し始めた。この日の練習ラウンド、残り100ヤード以内からのアプローチで、従来の「高く打ち止める球」ではなく、ピッチングウエッジ(PW)で「低く打ち転がして寄せる球」に取り組み始めた。

 具体的には、クラブを少し短く持ち、球は右足寄りにして、スタンスを狭くする。バックスイングの大きさは変えない。石川は「今まで練習してこなかったこと。この球を打てるようになるとすごく楽になると思う」と説明した。

 先週のツアー選手権の反省からの行動だ。ピン手前1メートルに落ちた球が、バックスピンで7メートルも戻るなど、SWで寄せきれない場面が目立った。谷口徹にも「フルショットだけがすべてではない。アイアンでコントロールするのが大事」と言われていた。ドライバーなど、大きなクラブは安定してきたからこそ「やっと取り組める」という。

 「今週からトライしてみたこと」と即効性は期待しない。ただ、今大会は100ヤード前後からのショットが鍵ともいえる。石川がドライバーで打つと同距離が残りそうなパー4が、441ヤードながら打ち下ろしの9番を含めて7ホール。369ヤードの6番も落としどころにラフが横たわり、第1打を刻めば同様だ。

 一方で500ヤード以上のパー4が3ホールあり、「第2打は5番か6番アイアン」と現実的には守りのホールとなる。残りホールで攻めなくてはスコアは伸ばせない。硬い受けグリーンでは、手前から転がして寄せるのが正攻法。新アプローチ習得が、ビッグスコアへの近道になりそうだ。【阿部健吾】