<男子ゴルフ:ミズノオープンよみうりクラシック>◇2日目◇26日◇兵庫・よみうりCC(7230ヤード、パー72)◇賞金総額1億3000万円(優勝2600万円)
石川遼(17=パナソニック)がツアー自己ベストの65で回り、首位と1打差の単独2位に浮上した。自己最多の9バーディー、1ダブルボギーで通算10アンダーの134。ハーフの自己ベスト30も記録した。厳しいトレーニングで心肺機能が向上し、ツアー屈指の、起伏の激しい山岳コースを克服。ビッグスコアにつなげ、今大会上位4人に与えられる全英オープン出場圏内に入った。
最終18番で9個目のバーディーを奪うと、石川は快進撃の味を確かめるように、右拳を力強く握った。「いつか試合で爆発的なスコア出ると自分自身に期待していた。こういう日があるからゴルフは楽しい!」。暑さで上気した顔を緩め、弾んだ声を響かせた。
ツアー自己ベスト、自己最多バーディーを生んだのは、やはりドライバーショットだった。「出だしから硬さがなく、これ以上ない出来」と14回中10回フェアウエーへ運んだ。6番からは、8番での12メートルのロングパット含む、ツアー4回目の4連続バーディーでハーフの自己ベストの30。9番では2度アドレスを仕切り直すも、球は真っすぐ飛び「仕切り直さずに打つことが多かったが、だいぶ余裕出てきたのかな」。ダブルボギーの13番も「予想したスコアの崩れ方がやっと出た」と冷静。スイングを試行錯誤するなかで、OBや池ポチャは「想定内」と焦らなかった。
最大高低差42ヤード、平たんなホールは3つだけという国内屈指の山岳コース。石川と同組の丸山茂は初日に「息切れが止まらない」と話していたほどだ。さらに最高気温28度の暑さで、棄権者もこの日だけで6人。その中でも、石川はホール間移動で小走りするなど、はつらつとプレーした。
現在、石川の平常時の平均心拍数は1分間50台。仲田健トレーナーは「マラソン選手で40台と言われていて、それに近い数値。担当するゴルファーでは断トツの数値」という。トレーニング効果で昨年よりも数値は5ほど低くなった。一般的には、平常時の数値が低いほど、上がった心拍数が平常に戻る時間も短いとみられているという。息が上がって集中力を欠いたり、スイングが安定しなくなる心配はほとんどない。
単独2位で、今大会4位までの全英オープン出場圏内に浮上した。「まだ2日間ある。いろいろな試練が待ち構えているはず」と気持ちに緩みはない。次なるメジャーへの階段にはまだ先がある。この日のように息も切らさず、勢いよく駆け上がるのみだ。【阿部健吾】

