<男子ゴルフ:米国-世界選抜対抗戦プレジデンツ杯>◇初日(フォアサム)◇8日◇米サンフランシスコ、ハーディングパークGC(7137ヤード、パー71)

 【サンフランシスコ=木村有三】石川遼(18=パナソニック)が、世界ランク1位タイガー・ウッズ(33)に完敗した。同10位ジェフ・オギルビー(37=オーストラリア)と組み、ウッズと同3位スティーブ・ストリッカー(42)の強豪ペアと対戦し、1ホールも奪えずに6アンド4で大敗。1番ティーでは緊張でスタート順を間違え、慣れないフォアサム方式でリズムに乗れず、打つ直前に地元ファンが絶叫するなど「アウェーの洗礼」も浴びた。ポイントは米国選抜が3・5-2・5で世界選抜をリードした。

 鳴り響く地元ファンの「USAコール」に、石川は唇をかみしめた。世界王者ウッズ組と対決した石川の世界選抜デビュー戦は、わずか14ホールで終わった。1ホールも取れず、6アンド4の大敗。「流れがこちらにこないまま、終わってしまって悔しい」と、完敗に声も沈んだ。

 この日は、1つの球を交互に打つフォアサム。「ショットを打つ数が少ないので、大事な場面でいいフィーリングが出てこなかった」。ペースをつかみづらい上、最強の相手が目の前に立ちはだかった。

 奇数ホールの第1打担当は石川で、米国はウッズだった。7月全英以来の同組で成長を示したかったが、ドライバーがぶれた。フェアウエーキープ率60%のウッズに対し、石川は40%。1番こそ同じ307ヤード地点に運んだが、3番では45ヤードもオーバードライブされ、飛距離の差も明らかだ。日本では決して味わうことのない、圧倒的な力の差を感じざるを得なかった。

 世界選抜で戦う重圧も想像以上だった。「スタートティーの緊張はすごいものがあった」。相手のウッズがオナーの1番ホールで、石川は名前をアナウンスされると、勘違いして先にティーに…。ノーマン主将から「違うぞ」と呼び戻された。打順を間違えるほどの緊張感だった。

 3番では、アウェーの洗礼も浴びた。相棒のオギルビーが2メートルのパーパットを打つ前に、係員の携帯電話が5度も鳴り、そのたびに仕切り直し。実際に打つ際には観客の男性が絶叫し、結局ボギー。オギルビーは、マナーの悪い客にあきれたように首を振った。ほかのホールでも、米国への声援が格段に大きく「今までやってて、こんなアウェーの感じは初めて」と、石川も驚くほどだった。

 大敗にも、落ち込む暇などない。2日目は2人の良い方のスコアを採用するフォアボール。パートナーは全米プロを制したY・E・ヤンで、世界ランク6位ペリーと同14位オヘア組と対決する。「何とかポイントを取って、最後にキャプテンに会えるように頑張りたい」。気持ちを切り替え、攻めていくつもりだ。