<男子ゴルフ:マイナビABC選手権>◇初日◇29日◇兵庫・ABCGC(7217ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
石川遼(18=パナソニック)が、初の同一大会連覇へ好スタートを切った。4アンダーの68で回り、首位と2打差4位につけた。自慢のドライバーが不調で、フェアウエーキープ率35・71%(53位)と低調の中、冷静なリカバリーを連発。左がけ下に曲げた6番パー5などで、6バーディーを奪った。初観戦した美人ルーキー竹村真琴(19)の応援にも結果で応えた。
自慢のドライバーが曲がっても、4アンダーで回れたのは成長した証しだ。35・71%(53位)と低調に終わったフェアウエーキープ率に反比例して、石川がスコアを伸ばした。68で2打差4位。初の同一大会連覇へ、絶好の位置につけた。「最高のコースで、いいスタートが切れた。4アンダーで回れる内容じゃなかったけど、ラッキーなラウンド。この貯金を明日以降に生かしたい」。冷静な口調で振り返った。
ティーショットの乱れを、的確にリカバリーした。前半15番パー5では右林に第1打を曲げた後、高さ10メートルほどの木越えでフェアウエーに出してパーセーブした。後半6番パー5では第1打を左がけ下に曲げるトラブル。だが、5番アイアンで約3メートル四方の空間を抜いて右ラフまで出し、第3打を3メートルにつけてバーディーを奪った。これで勢いづいて、8番まで3連続バーディーだ。「ドライバーが悪くても、パーかバーディーにつなげることがいかに大事か。この1~2年で学んだのかな」。ピンチをチャンスに変える力をつけた18歳は、うなずいた。
先週からスイングを手直ししている。今季初優勝した6月ミズノよみうりに比べてトップが浅くなり、パワーを十分ためられなくなったことが、気になっていた。「全部一新して、また新しいスイングにしようと思う。改造っていうほどじゃなく、改良かな。スイングは週替わりだと思ってるので、毎週いいものを求めてやっていかないと」。高弾道が武器のドライバーでも低弾道を試すなど、試合でも調整を続ける。既に4勝し、現在賞金ランク2位と飛躍のシーズンでも、向上心はいつも忘れていない。
プロ転向後初のツアー優勝となった昨年大会の初日は、2アンダーで10位だった。2打上回る好スタートに、連覇&賞金ランク1位奪回の期待も膨らむ。「1年のツアーの中でも、早く戻って来たかった場所。あと3日間、いいプレーを見せたい」と、言葉に力を込めた。【木村有三】

