<男子ゴルフ:マイナビABC選手権>◇2日目◇30日◇兵庫・ABCGC(7217ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 石川遼(18=パナソニック)が「マスターズ当確V」へ2打差2位に浮上した。18番パー5で360ヤードのビッグドライブを披露してバーディーを奪うなど69をマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばした。大会連覇なら現在36位の世界ランクは、30位前後まで浮上する見込みで「年末時の同50位以内」が得る来年マスターズ出場権獲得が確定的になる。星野英正(32)が69で回り通算9アンダーで首位を守った。

 手応え以上に、実際の飛距離は伸びていた。最終18番パー5。石川のドライバーショットはフェアウエーを突き抜け、360ヤード地点の右ラフまで飛んだ。「あそこまで飛んでいくとは思わなかった」。約20ヤード手前にあった同組の小田龍の球を、一瞬自分の球と間違えたほど、本人にとっても驚きの一打だった。

 「今日1日の中でも最後はいいショット。スムーズに振れた。意外と力は入れなかったけど、アドレナリンが出てヘッドスピードが出たのかも。すごくうれしかった」。第2打は8番アイアンで2オンし、2パットで楽々バーディー。初の同一大会連覇へ、2打差2位の好位置で予選を終えた。

 ドライバーの不調に不満げだった初日から、調整を重ねた成果が出た。「(トップで)右足のつま先に体重が乗りすぎていた。それと重心が上すぎて、体の上下動も多かった。かかとに乗せて、重心も下げることで、いいスイングができた」。フェアウエーキープ率35・71%は初日と同じ数字だが、大きく曲げたトラブルは1度もなし。「ストレスがなかった。やるべきことをやれたラウンド」と振り返った。

 大会連覇で今季5勝目を挙げれば、来年のマスターズ出場に早くも当確ランプがともる。今年は特別招待枠での出場だったが、年末時点で世界ランク50位以内に入れば来年の出場権を手にでき、現在36位。関係者によると、現時点でもすでに出場権獲得濃厚で「今後予選落ちが続いても、年末までの8週間で50位以下に下がることはないはず」という。仮に今週勝てば30位前後まで浮上する見込みで、2年連続の夢舞台が確定的になる。

 「2日間のスコアはこれ以上ない。100点に近い。明日も我慢して、最終日に最終組で回れるように頑張りたい」。賞金ランク1位奪回、来年のマスターズ出場につながる勝利へ。手応えは十分だ。【木村有三】