<男子ゴルフ:三井住友VISA太平洋マスターズ>◇初日◇12日◇静岡・太平洋クラブ御殿場C(7246ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 昨年初日首位発進の大好きなコースで、今年も石川遼(18)は4位と好スタートを切った。前半の11番パー5で、2オンに成功すると、7メートルのイーグルパットをねじ込んで波に乗る。14番からは3連続バーディーで、一気に首位に立った。最終9番をボギーで、2年連続の首位発進こそ逃したが「すごく良かった」と満足げな笑みを浮かべた。

 1年間の進化を見せた。グリーン右前に池のある6番パー5では、左ラフからの第2打をグリーン手前に刻んでバーディーを奪取。昨年はラフから強引に2オンを狙い、4日間のうち3度も池に入れた。「池だけは絶対に避けたかった」と昨年の苦い経験をいかした。将来を見据えて特訓するグリーン周りからの高さあるロブショットも3、17番で成功させ、ナイスパーを奪った。

 5歳のとき、今大会をテレビ中継で見て以来、富士山が見下ろし、紅葉の樹木に囲まれたコースが大好きになった。スタート前には、大会前日の大雨の影響を防ぐため、関係者が午前3時からコース整備を始めたことを聞いた。「いいプレーで恩返しをしたいと気合が入った」とコースへの思いを好スコアにつなげた。

 約60万円差で追う賞金ランク首位の池田と4位で並んだ。白熱した賞金王争いが期待されるが「池田さんは安定しているので、僕次第ですね」と控えめな言葉を口にした。だが、右手痛を抱える池田とは対照的に、絶好調で不安はどこにもない。「最終日に(池田と)戦えるように頑張る。今大会の優勝争いは1年前から目標でしたから」と最後に本音を漏らした。【田口潤】