石川遼(18=パナソニック)が7月の全英オープンで同組だった偉大な先輩たちに続き、3週連続で賞金王を奪う。23日、カシオワールドオープン(26日開幕、高知・Kochi黒潮CC)の開催地の高知県に入った。2週前に全英オープン予選同組だったタイガー・ウッズ(米国)が米ツアー賞金王を獲得。先週は同じく同組だったリー・ウェストウッド(英国)が初の欧州ツアーの賞金王に輝いた。今週は優勝が最低条件になるが、異例のメジャー同組選手の世界3大ツアー3週連続で史上最年少の賞金王獲得を狙う。

 運命的なものを感じたのかもしれない。全英オープンで同組だったウッズの米ツアーに続き、2週連続でウェストウッドが欧州ツアーの賞金王に輝いた。メジャー同組選手の3週連続の賞金王奪取の可能性が出てきたことに、石川は「あんまりないことですよね」とニヤリと笑った。

 前週のダンロップフェニックス(宮崎)で、賞金ランク2位池田との差を約700万円に広げた。最終戦の日本シリーズJT杯を残して賞金王を獲得するためには優勝が最低条件。さらに池田が7位以下の場合のみとハードルは高い。それでも、数々の記録を塗り替えてきた18歳は「700万円差はあってないようなもの。3日目終わった時点で、優勝争いを狙える位置にいたい」と初日からエンジン全開を宣言した。

 運命的な出会いも力に変える。この日、会場そばの芸西村役場で、愛媛県立三島高校の生徒たちから、アプローチする姿が描かれた縦7・2メートル、横6・2メートルの巨大はり絵を披露された。生徒1人が約5000枚の色紙を張った力作。その中には同校2年で同姓同名の石川遼くん(16)もいた。「漢字も同じ人は初めて。運命を感じます」。同世代からの励ましに感激を隠せなかった。

 吉兆の予感もある。休養日のこの日は、近くの西分漁港から釣り船に乗った。前週の宮崎・青島海岸では20センチのフグしか釣れず、コーチの父勝美氏(53)は「小さいのしか釣れなかったから22位だったのかな」とジョークを飛ばした。だが、今回は倍の40センチのカンパチを1発目に釣り上げた。またも運命的なものを感じたのか「ウォー」と雄たけびを上げた。メジャー大会同組選手の日米欧の世界3大ツアー3週連続賞金王獲得へ、史上最年少のかかる18歳がラストスパートに入る。【田口潤】