<男子ゴルフ:プレジデンツ杯>◇初日◇17日◇オーストラリア・ロイヤルメルボルンGC(7000ヤード、パー71)

 世界選抜の石川遼(20=パナソニック)が、アーニー・エルス(42)と組んだ初戦を落とした。米国選抜のワトソン、シンプソン組と対戦。序盤で2アップのリードを奪ったが、中盤以降で一気に逆転され、4アンド2と完敗した。だがプレー中にエルスからアイアンの貴重なヒントをもらった。ラウンド後には2時間も練習を重ね、同組、同カードの2日目でのリベンジを期した。初日を終え、米国選抜が3勝2分け1敗、4ポイント対2ポイントでリードを奪った。

 引き分けで敗退が決まる16番パー4。石川の第2打はグリーンをとらえたが、1・5メートルにつけた米国選抜ワトソンに及ばず、ピン左6メートル。相棒エルスのバーディーパットが外れ、相手のバーディーを認め試合終了。「うちのチームの中でも、平均以上のプレーはできた。でもあまりにも相手が良すぎた」。

 見せ場はあった。4番パー4ではグリーンの傾斜を利用しピン左2メートルにピタリ。エルスのバーディーパットでリードを2アップに広げ、中盤は5メートル前後のパーパットを続けて決めた。

 12番パー4の第2打を前に、エルスから「ゆるまずしっかり打つことに集中したらいい」と声をかけられた。「あそこからアイアンが良くなった。直前に相手がミスショットをしたんですが、そのボールの行方も見ずに、アドバイスしてくれた。彼は僕にベストのショットを打たせることだけに徹していた」。相手のプレーに左右されないエルスから学んだ。

 「初日でリードされたけど、一番ポイントが動くのは最終日のシングルス。そこまではこの差をキープしておけばいい」。エルスとのコンビでリベンジする。【塩畑大輔】