<男子ゴルフ:プレジデンツ杯>◇2日目◇18日◇オーストラリア・ロイヤルメルボルンGC(7000ヤード、パー71)

 世界選抜の石川遼(20=パナソニック)が世界の壁に直面した。前日の第1ラウンドと同じく、アーニー・エルス(42)とのペアで米国選抜のワトソン、シンプソン組とフォアボール方式で対戦も、3アンド1で2連敗。海外メジャー級の難しいグリーン設定に対応しきれず、チームの勝利に貢献できなかった。この日は世界選抜と米国選抜が3勝ずつを挙げ、通算7ポイント対5ポイントで米国選抜がリードを守った。

 17番パー4。石川はフェアウエーからの第2打をグリーンにはじかれ、奥のラフにこぼした。決めにいったアプローチが外れ、パー以下が確定した時点でチームの敗退が決定。「風もあったし、難しい設定だった」と肩を落とした。

 グリーンはマスターズ級の硬さ。そんな中でも今季米ツアー2勝ずつを挙げたシンプソンとワトソン、さらには相棒のエルスまでがきつい斜面を逆に利用し、曲芸のようにピンにショットを絡めた。石川のボールだけが、どうしてもグリーンに止まらず、奥にこぼれた。

 「手前に落とすけど、きちんとピンを攻めていくショットができなかった」と石川。難しいセッティングと風に加え、1ホールごとにショットの優劣が明確になるマッチプレー方式で、今まで以上に世界の壁が高く立ちはだかった。20歳でマスターズ優勝という夢の実現のためには、あと半年で差を詰める必要がある。【メルボルン=塩畑大輔】