<米男子ゴルフ:ファーマーズ・インシュランス・オープン>◇最終日◇29日(日本時間30日)◇米カリフォルニア州ラホヤ、トーリーパインズGC南C(パー72)

 石川遼(20=パナソニック)が「20歳のマスターズ」へ確かな手応えを得た。最終日は芝目が強い午後のグリーンに苦しみ、72とスコアを伸ばせなかったが、平均アプローチ精度で1位となり、通算9アンダー279で13位に入った。米ツアーのストロークプレーの大会では昨年8月のブリヂストン招待の4位に次ぐ好成績。

 6番パー5。石川は2オンを狙いピン手前3メートルに着弾した。イーグルにつながる会心の一打。9番パー5でもバーディーを奪い、一時は11アンダー5位に順位を上げた。後半に13位後退も、平均アプローチ精度部門1位。「まずまずのプレーを続ければ、ここまで来られるのが、はっきり見えた」と手応えを得た。

 ショット精度の向上が波及効果となりピン位置から逆算した攻略法を組み立てたり、打ってはいけない場所を確実に回避できるようにもなった。最新世界ランクも1つ上げて50位となり、再びマスターズ出場圏内に。「あとは4日目をどう戦うか。まだ優勝争いができたわけじゃない」。目標の「20歳のマスターズ」での優勝争いに向け、2月半ばからの米ツアー再参戦でさらに己を磨く。【塩畑大輔】