石川遼(20=パナソニック)が「室伏級ゾーン」突入で、マスターズ出場へ向けた勝負どころをものにする。新潟合宿3日目の7日も、クロスカントリースキーなどで体力づくり。その後世界ランク50位以内でのマスターズ出場権獲得に向けた今後のシビアな戦いについて「自分はピリッとしている方が心地いい。検査をしても副交感神経が優位。いつもリラックスしている方なので」。NASAが宇宙飛行士の適性をはかる機器で、定期的に自律神経の働きを検査してきたことを明かした。
順大の小林弘幸教授とともに、石川の検査をした仲田健トレーナーは「ゾーン時の自律神経の働きのレベルが高いのも特徴。数値的には五輪で金メダルを取ったハンマー投げの室伏選手とほぼ同じ」と説明した。緊張感を生む交感神経と、リラックスするための副交感神経がバランスよく働き「興奮しつつリラックスしていて、実力が最大限に発揮できる状態」がゾーン。石川はなかなか緊張しない分、ゾーンに入った時の双方の神経の働きが常人より突出して高くなるのだ。
石川は「渡米後はいよいよ本番。試合を通じて実力を高めるのではなく、1戦1戦でピークを目指す」と表情を引き締めた。失敗が許されない正念場でこそ、石川の真価が発揮される。【塩畑大輔】


