<米男子ゴルフ:ノーザントラストオープン>◇初日◇16日◇米カリフォルニア州リビエラCC(7349ヤード、パー71)

 【ロサンゼルス=木村有三】石川遼(20=パナソニック)が、米ツアーでは昨年8月の全米プロ初日以来、2度目の「ノーバーディー」に終わり、スタートダッシュに失敗した。パットが決まらず、勝負どころでショットも曲がり、2オーバー73。首位と7打差、暫定55位と出遅れた。「バーディーがどこかで1個来てくれると空気が変わるけど、今日はずっと同じ空気でやってた感じ。だから結構疲れました」と話した。

 グリーン上で苦戦した。早朝から吹き続けた強い風の中、5メートル以内のバーディーチャンスに8度つけた。だが、1発も入らない。2番は1・5メートル、7番は2メートルを外して天を仰いだ。練習では中尺パターを使い、体と腕を一体化させるストロークに取り組んでいるが、毎回同じ打ち方ができない。「毎球、手にくる感じが違う。正直まだまだかな、という感じです」と、課題を口にした。それでも「心の波を立たせないゴルフができてきた。1打1打に集中できた」と前向きだった。