【マラナ(米アリゾナ州)20日(日本時間21日)=木村有三】最新の世界ランクが56位に後退した石川遼(20=パナソニック)が、同50位内への再浮上へ決意を新たにした。米ツアーで世界選手権シリーズのアクセンチュアマッチプレー選手権は22日にザ・リッツカールトンGCで開幕する。石川はこの日、ロサンゼルスから空路移動し、2時間以上の打ち込みを消化。前週は決勝で崩れ72位に終わったが「気持ちは切り替わっている。水曜日の1回戦へいい調子で臨みたい」と逆襲を誓った。

 注目の1回戦は、世界12位ビル・ハース(29=米国)との対決。石川は「相手は先週のチャンピオン。一番状態のいい選手と対戦できて非常に光栄ですね。基本的に飛距離が出る選手だし、すべてのカテゴリーで安定している」と、格上の実力者に敬意を示した。しかし、簡単には負けられない。今大会後の世界50位内には3月8日開幕のキャデラック選手権の出場権が与えられる。3月末時点で同50位内へ浮上して4月マスターズに参戦するためにも、最低でも3勝してベスト8まで進みたい。ランクアップへ「残されたチャンスは少ないけど、頑張りたい」と気合十分に、強豪との勝負へ挑む。