<男子ゴルフ:東建ホームメイト杯>◇2日目◇13日◇三重・東建多度CC(7081ヤード、パー71)◇賞金総額1億3000万円(優勝2600万円)

 石川遼(20)は69で回り、通算4アンダーの16位となった。

 悪天候にも負けない、鮮やかなV字回復だった。石川は前半10番、読み通りのパットがカップに蹴られて不運なボギー。12番の第1打は林に入れてOBとし、ダブルボギーとするなどスコアを落とした。「リズムが悪かった」と一時、カットラインとなる1オーバー58位まで落ちる危機に陥った。しかし17番を皮切りに18番、1番と3連続バーディーを奪い「徐々に合ってきた」(石川)。

 3番パー3の第1打はグリーンをとらえると、そのまま転がってピンに直撃した。もう少しでホールインワンというショットに「あれだけイメージ通り飛ぶなんて」と自画自賛するほどだった。最終9番もバーディーを奪って尻上がりに調子を上げてホールアウト。残り3ホールは本格的な雨に見舞われたが、終わってみれば初日と同様、首位と5打差16位に戻した。石川は「こういうこともあるし、落ち着いてやれた。できることをやりました」と納得感もあった。

 ホールアウト後はすぐに「良くなってきたので(感触を)確認したい」と練習場に直行して3日目に備えた。「首位との差は離れていますが、上だけをみてスコアを伸ばしたい」と、開幕戦Vだけを目指して突き進む構えだ。【藤中栄二】