石川遼(20=パナソニック)が16日、開幕戦V逸のショックを見せずに気持ちを切り替えた。兵庫・鳴尾GCで行われた「杉原輝雄メモリアル

 東日本大震災復興支援チャリティプロアマ」に参加。15日終了の国内初戦・東建ホームメイト杯は最終日首位と2打差3位でスタートしながら10位で終了。それでも、この日は気落ちした様子もなく「甘い世界じゃないし、1回、2回勝つのは非常に難しい世界。負けることが、勝ちにつながる。壁とは感じてない」と力強く話した。

 師匠には“金言”ももらった。通算112勝の尾崎将から「遼は遼なりに頑張ってる。ゴルフは悩みとの対決だからね。壁を越えてもまた次の壁が出てくる。でも、それを味わうことは、人生をやっているということなんだ」と、激励とともに「人生訓」を受けた。

 次戦は、19日開幕のつるやオープン(兵庫・山の原GC)。「今のスイングに何も不満はない。パットはジャンボさんから『入ったり、入らなかったりするものだ』というアドバイスももらっている。今週も最終日最終組に近い位置でプレーしたい。そりゃ、勝ちたいですよ」。目の前の1打に集中して今度こそ勝ちに行く。【木村有三】