【スコッツデール(米国)29日=塩畑大輔】石川遼(21)が、スイング改造の第2段階に入った。31日開幕のウエストマネジメント・フェニックスオープンに向け、米アリゾナ州TPCスコッツデール・スタジアムCで練習ラウンド。痛みを抱える腰への負担を減らすため、下半身の動きを極力抑える先週までのスイングから、リズムよく腰を回転させることに意識を置いたスイングに移行した。

 この日は7割程度の力でショットしていたが、それでも同組で回った海外メジャー優勝経験者、Y・E・ヤンをドライバーで終始10ヤードほど置き去りにした。「固定するという意識から、リズムよく動かす意識に変えています。試合にも、あまり意識を変えずに入れると思う」と石川。スイングをガラリと変えるため、まずは極端に下半身の動きを制限した「第1段階」から、1歩前進した。

 先週のファーマーズ・インシュアランス・オープンでは、下半身の動きを止めようとするあまりバランスを崩し、腰に痛みが走ったこともあった。よりスムーズな移行で、今季初の予選突破も目指す。