【ロサンゼルス(米国)11日=小谷野俊哉】石川遼(21=フリー)が、今季初の予選突破へ“遼スペシャル”のパターを手にした。14日開幕のノーザントラストオープンへ向け、米カリフォルニア州リビエラCCで練習ラウンド。3戦連続予選落ちの石川は、フェースの厚みを増した「ディープ」仕様のマレット型(かまぼこ型)パターを試した。フェースの上部でボールをヒットしがちな石川のストロークに合わせ、フェース面を高くして芯の位置も2ミリ以上高くなっている。

 この日は10番からハーフのラウンド。最初は引っかけ気味だったが、父勝美氏から「真っすぐフェース面を出すように」と指示されると、右肘を左手で押さえたストロークを繰り返して修正。入れごろ、外しごろの2~3メートルのパットを次々とカップに沈めた。新たな武器に、石川は「全部芯を食っている感じになった」と好感触を口にした。