男子ゴルフの片山晋呉(42)が腰痛の不安を払しょくし、再び世界の舞台を目指す。26日に大分東急GCで「片山晋呉プレゼンツ リアラインゴルフ最強ダブルス選手権」に出場。キレのあるスイングを披露し、開幕に備えた宮崎での長期合宿で、順調に仕上がっていることを印象づけた。

 昨年は夏場に、日常生活にも支障が出るほど腰痛が悪化。クラブも握れない状態になった。それが胸郭と骨盤の矯正器具「リアライン・コア」を取り入れたとたん、急速に回復。11月のカシオ・ワールドオープンで優勝まで果たした。

 リアラインを常用し、腰痛の不安から解放された今季は、合宿でのトレーニングで自分を追い込むこともできる。仕上がりの良さから「賞金王を目指す。それで来年のマスターズに出て、五輪にも出る」と意気込む。

 特にマスターズについては「お世話になった人たちや、一緒に練習をしている女子プロを、オーガスタに連れていきたいという、新しいモチベーションができた」と言う。6年かけてドローに球筋を変えて臨んだ09年マスターズでは、2打差4位の大活躍をみせた。しかしそのことで、燃え尽き症候群に陥った。モチベーションを取り戻し、ケガの不安も払しょくした片山が、通算10回目のマスターズ出場へ向け勝負のシーズンを迎える。