穏やかな気候の好条件で、石川遼は物足りなさを残した。

 予選は通過したが、周囲が大きく伸ばしている中で順位は後退。「全体的に良かったり、悪かったり」と歯がゆそうだった。

 序盤は快調だった。パー5の2番で林から「イメージ通り」に木の間を抜き2オン。4メートルのパットをきっちり入れてイーグルを奪った。4、6番ではともに8メートルほどの長いパットを沈めてバーディー。一気に波に乗りたかったが、後半は精度を欠いた。

 ショットの後にクラブを手放すシーンが目立ち「(アイアンショットは)距離や方向を合わせようとしすぎているところがある」と反省。12番で2メートル、15番では1・5メートルのパーパットを外した。「アンダーパーはもちろん、上位にジャンプアップ」を目指す決勝ラウンドへ、練習場で夕方までアイアンとパターを握った。