12年サマンサタバサ・レディース以来のツアー2勝目を狙った木戸愛(25)は2打差3位に終わった。

 1打差2位から出て、前半は3バーディー、1ボギーで回って2位に2打差つけて首位に立った。だが、14番では上達したはずのアプローチが寄せきれずに、17番では第2打のライが悪くて大きくショートして、いずれもボギーとした。「優勝争いの難しさを学びました」と振り返る表情はすがすがしかった。

 18番パー5では4メートルのバーディーパットを沈めて、3位タイから単独3位になったのが大きい。「悔しさもあるけれど、それ以上に収穫が大きかった」。初優勝の後、5度目の最終日最終組で「今までの最終組の中で一番いい経験をできた」と前向きだ。

 師と仰ぐ芹沢信雄(55)も応援に駆けつけ「9番で気づきました」(木戸)。芹沢は「よくやった。(勝った)申さんが素晴らしかった」と話し、木戸の成長を感じ取っていた。