先週の日本プロ選手権で予選落ちしていまひとつ調子の上がらない藤田寛之(45=葛城GC)は、4バーディー、1ボギーの3アンダー68の5位とまずまずのスタートを切った。 

 名手と言われるパットが今季は不調で、苦しんでいる。昨年から左肩痛で悩んでいるが、左肩をかばうスイングがパッティングの際にも影響しているようだ。「どうしても、強く打てない感じだった」と言うが、ここにきてようやく、本来の強気のパットが出てきた。この日の9番のバーディーもそのイメージが出たパットで奪ったものだった。

 「急にはよくならないけど、慎重にゆっくりやっていく」。60台のスコアを重ねて優勝争いの一角に食い込むつもりだ。