3位から出た山下和宏(41=ザ・サイプレスGC)が、8バーディー、2ボギーとスコアを6つ伸ばして、通算14アンダーでトップに立った。

 プロ18年目の山下はツアー未勝利。今季の開幕戦でも最終日最終組を経験しており、“10度目の正直”でツアー初優勝を目指す。

 「3度目の正直とはよく言うけれど10度目ですから。でも単独首位で迎えるのは2度目です」。11年の日本ツアー選手権がそうだったが、「あの時はライオンに囲まれた羊のようなものでした」と述懐する。だが、もまれてきた山下は「今は違う」ときっぱり言い切った。現に開幕戦も66とスコアを5つ伸ばしての2位だった。不安だったアプローチ、パットも成功体験するたびにその不安も消えてきて自信がでてきた。

 大阪府高槻市出身。関西オープンは地元の大会だ。05年に関西オープンを制しているが、それはツアー昇格前だった。今度はツアーになった地元のこの大会で初勝利を奪う。