雨交じりの空のように重苦しいラウンドとなった。69で回った石川遼(23=CASIO)だが、伸ばした周囲に後れを取って30位と順位を下げた。「アイアンショットでピンに行くことが1回ぐらいしかなかった。チャンスが少なかった」と渋い表情を浮かべた。

 2番(パー4)のバーディーは右ラフからの第2打で目の前の木を越える好リカバリーがものをいった。10番は5メートルのパットを沈めたもの。ショットがぶれ気味で、ピンに絡む場面は数えるほどだった。

 首位発進しながら第2日に崩れて上位が遠のき、狙った挽回もままならない。「バーディーの少ない1日。(ショットの)距離感はある程度コントロールできる。ラインが(左右に)ずれるのは絶対に(技術的な)何かが違うから」ともどかしそうだった。