マンデー予選をギリギリで通過した土田沙弥香(21=加賀電子)が、4番パー3でホールインワンを達成するなど、この日のベストスコアタイ67で回り、通算4アンダー17位で決勝進出を果たした。女子ツアーではマンデーからの優勝はなく、初の快挙&ツアー初優勝へ首位と5打差から逆転を狙う。同じ4番で大江香織(25)が、15番では西山ゆかり(33)がエースを記録した。

 午前7時38分アウトスタートの土田が、4番158ヤードパー3にやってきた。2組前の大江がホールインワンした余韻が残る中、6番アイアンを振り抜いた。ピン筋に飛んだボールはグリーンエッジに落ち、スルスルとカップに消えた。

 同日、同一ホールで2人のエース達成はツアー15度目、土田自身はツアー初の快挙だった。「うれしい。だけど、冷静になろう」と自分に言い聞かせた。1オーバー74位発進だけに、一気に2つスコアを伸ばせても予選通過は分からない。続く5番パー4でチップインバーディーをマーク。北陸の名門福井工大福井高出身で、13年プロテスト合格の成田や鈴木愛らがいる花の85期生は、エースにも舞い上がらなかった。

 この日ベストスコアタイの67、通算4アンダー17位で決勝進出だ。「よかったあ。エースが効きました」。実は22日のマンデー予選(主催者推薦選考会)で2アンダー、14人目のギリギリ通過を果たしていた。首位に5打差あるが、ツアー初優勝、史上初のマンデーからのVを目指す。「気負うことなくやる。同期たちとともに盛り上げる1人になりたい」。石川・金沢市出身の色白美人の顔が引き締まった。【町野直人】

 ◆土田沙弥香(つちだ・さやか)1994年(平6)5月31日、金沢市生まれ。ゴルフは小2の夏休みに祖父に練習場に連れていってもらい始める。福井工大福井高出身で、13年8月にプロテスト合格。昨年は約125万円の賞金ランク119位。今季は今大会でツアー2試合目。156センチ、54キロ。