木村彩子(19=フリー)が68で回り、通算6アンダー138で首位に浮上した。自ら芝を張るなど作業した「手づくりアプローチ練習場」で小技を磨き、この日は5バーディー、1ボギー。2回目のプロテスト挑戦での合格に近づいた。第1日首位の武尾咲希(20)ら5人が2位に並んだ。

 木村は18番で4メートルを沈めるなど「入れごろのパットが入ってくれて」スコアを伸ばした。「ジュニアの時はピンばかり攻めて」その流れから、昨年は第2日に78をたたいて落選。現在は「ラフに入れてバンカー越えだったら安全策」と攻守切り替えられている。

 「苦手だった」という小技の上達が心強い。中3時から練習する千葉・フェバリットゴルフで、3年前に生徒たちでアプローチ練習場をつくった。「車が入れないところもあって(工事用手押し)1輪車で芝を運ぶのが大変だった」。自分の手で芝も張った。その愛着ある練習場で、小技の練習だけで午前すべてを費やすこともあるという。

 「芝の勉強にもなりました」。今回もグリーンがあまり速くならないと読み切っており、好パットにつなげた。好位置で折り返し、「いったんリセットして、またゼロからのスタートと思って」目標に向かう。

 ◆女子ゴルフプロテスト 115人が出場。今年から4日間72ホールで上位20位タイまでが合格。第3日終了時点で80位タイまでまたは20位以内に8打差までが最終日に進む。1位合格者は来週のmeiji杯からツアーに出場できる。