3度目の挑戦の鈴木麻綾(まあや、20=フリー)が64の猛チャージで、通算5アンダー283の4位となり、逆転合格を果たした。第1日77の97位発進も、不屈の精神で巻き返した。64は記録の残る96年以降のプロテストで最少スコア。

 大逆転での合格に鈴木は「諦めなければ通ることがわかりました。今はホッとしているけど、まだ震えています」と、感涙でぬれた笑顔を見せた。34位から出たこの日は3番でボギー先行も、4番で20メートルのパットを「寄せるつもりが決まって、モードに入った」と、その後6バーディーを重ねた。

 第1日97位、第2日83位で、地元三重で指導を受けるコーチに泣きながら電話した。「今までの分もあるから、諦めないで」と励まされ、第3日からは不調だったドライバーを封印し、67、64の大まくりだ。これまでの3日間競技から今年は4日間に。昨年落選時に「あと1日あれば」と思っていただけに「ラッキーでした」と喜んだ。

 名の由来はアニメ「みつばちマーヤの冒険」から。159センチ、73キロで、ドライバー飛距離は約270ヤード。目標のプロは申ジエで「これでスタートラインについた。あとは進むだけ」と初々しかった。