強風、ポットバンカー-。日本勢がリンクスの洗礼を浴びた。5番で「10」の吉田弓美子(28)、81の渡辺彩香(21)、78の野村敏京(22)はいずれも通算9オーバーで、予選通過が絶望的になった。

 吉田はポットバンカーで地獄を見た。5番パー4のグリーン前同バンカーで前方の壁が高いため、5度も脱出に失敗した。8打目を後方に出して、9オン1パットの「10」。「日本に帰って頑張ります。すみません」と号泣した。

 渡辺は自慢の飛距離を生かせず、ノーバーディーで2ダブルボギー、5ボギーの81を打った。実に38パット。「風じゃない。自分のパットが悪い」と涙をこらえたが、強風で難易度を増したグリーンに苦しんだ。

 6位発進した大山は82と大崩れするなど、午後組の5人中4人は崩れた。宮里美は3バーディー、3ボギーの72と粘って通算4アンダーとして上位に食らいついた。