平本隠(やすき、29=アイディオー)が最終18番で痛恨のトリプルボギーをたたいた。

 通算5アンダーで好位置につけていたが、第2打がグリーン手前の傾斜でこぼれてバンカーへ。バンカーショットもグリーンをオーバーし、結局5オン2パット。通算2アンダー、211で10位に順位を落とす幕切れに「いや~腹立ちますわ」といら立ちを隠しきれなかった。

 5番で池に入れてダブルボギーとしながらスコアを伸ばしていただけに悔いは募る。「冷静じゃなかった。落としたくないという気持ちがあるのか…。何とも言えない、せっかく作った貯金をわざわざ借金にしちゃった」と自らを責めた。

 前週のRIZAP・KBCオーガスタでも首位と3打差の5位で最終日を迎えるも、24位フィニッシュと失速している。それでも、松岡修造氏(47)の著書で課題のメンタルを強化中の男は最後に前向きな言葉を紡いだ。「トリ(トリプルボギー)を打つのも何か(原因が)ないと絶対打たないですからね。僕の努力が足りないとか、何か足りないとか教えてくれると思って…。2週続けてこうやって味わえるのは感謝しなきゃいけない」。巻き返すチャンスは、まだ18ホール残っている。