石川遼(23=CASIO)が8日、片山晋呉インビテーショナル・ネスレ日本マッチプレー選手権レクサス杯(11日開幕、北海道・恵庭CC)のため同コース入りした。本大会が今季国内初出場で、既に出場が決まっている次週のANAオープンに続き、ダイヤモンド杯(茨城・大利根CC)トップ東海クラシック(愛知・三好CC)への出場に前向きな姿勢を示した。

 10月15日に来季の米ツアーが開幕するが、「試合運びなど実戦でないとできないことがある」。さらに米ツアーの疲労よりも、プレーオフ第2戦に進めなかったことで「やり残した感がある」と、戦いの場への意欲が上回る。大利根は埼玉県内の自宅から近く、三好は09年に優勝と好印象なのも後押しの材料だ。

 日本ツアーによる5試合の出場義務という現実的な問題もある。現時点で出場ゼロ。「ルールなのでクリアしなければ」。今季シード確定が最終戦までもつれ込んだ石川にとって、義務試合数のために米ツアー出場を犠牲にすることを避けたいはず。義務は1つでも多く早めに“消化”しておきたいところだろう。