マンデー予選会から出場した野上貴夫(44)は3バーディー、ノーボギー。「マンデーでもノーボギーだったんですよ」。好調の要因はパット。前週からシード選手時代に使っていたパターを取り出し、使い出したのが奏功した。この日は出だしの10番で5メートル、13番では2・5メートル、1番で1メートルのバーディーパットがすんなり入った。パーパットも危なげなく「返し(の短いパット)が外れないと思えば、ラインにポンと打てる」。

 一時は50センチ、30センチのパットにも自信がもてないほどパットに悩んだ。短いパットを外すと、そのショックを引きずり、次のティーショットが乱れる悪循環。それがパットの復調で、ショットへの重圧も減る好循環に転じた。

 05年にツアー1勝、10年以降はシードから遠ざかっている。今回は同じ福岡出身で親交の深い小田孔明の勧めでマンデーに挑戦し、今季2度目のツアー出場だ。試合に出られない間もスポンサーにも恵まれ、トップアマのレッスンなどラウンド機会は多く、「ショットは大丈夫」と腕は鈍っていない。