世界選抜の松山英樹(23=LEXUS)が米国選抜に屈した。2大会連続となるアダム・スコット(オーストラリア)とのコンビでバッバ・ワトソン、J・B・ホームズ組に挑んだが、3アンド2で敗戦。松山のショット精度、スコットの飛距離と随所で持ち味は発揮したものの、そろってパッティングの不調に苦しんだ。第1日を終えて米国選抜が4ポイント対1ポイントでリード。松山は第2日に出場せず、第3日からリベンジを期す。

 松山は14番の3メートル、15番の4メートルを決められなかった。スコットも13番で1・5メートルを外した。松山は「グリーンのスピード、見た目との違いにだまされた。足を引っ張った」と自らを責め、スコットは「後半で3つは追いつくチャンスがあったが、パットを決めきれなかった」と悔やんだ。2人それぞれ使用するボールのメーカーが違うため、今回はより影響が出やすい2打目を担当する選手に合わせてホールごとに使い分けた。1つのボールを交互に打つ「フォアサム」方式ならではの影響が、グリーン上でもあったかもしれない。

 チーム世界ランク4番手だが、第2日は出場しない。プライス主将(ジンバブエ)は「ヒデキのパッティングは良くはなかった。だが、誰もが経験すること」と復調に期待を込める。出番が巡ってくるのは、再び「フォアサム」で実施される第3日の午前以降だ。【仁川(韓国)=亀山泰宏】

 ◆プレジデンツ・カップ 米国と世界選抜(欧州以外)による、隔年開催の対抗戦。第3日までは2人1組でプレー。第2日と第3日の午後は2人のうちスコアが良い方を採用する「フォアボール」方式。第3日の午前は1つのボールを交互に打つ「フォアサム」方式。最終日は1対1のマッチプレー。勝てば1ポイント、引き分けは0・5ポイントを獲得し、4日間の合計で勝敗を決める。