62の猛チャージで首位浮上の近藤共弘(38)は「久しぶりにいいゴルフができてよかったです」と、さわやかな笑顔を見せた。5番パー5ではピン横4・5メートルに2オン成功のイーグル、続く6番ではグリーン手前からチップインバーディーと、大技も小技も見せる会心のラウンドだ。

 昨季は賞金ランク3位。今季はさらに高みを目指して「前半戦はいろんな事やっても結果が出なかった。心配してくれる方多くて、勝手に焦ってしまっていた」。5月下旬から9月上旬まで、1度の棄権を挟んで出場7戦連続の予選落ち。「秋は結果を求めて難しくしないように、ボールの球筋、打つ場所に意識を置くようにしていきたい」と半ば開き直れたのが復調につながっている。「いいスコアが出て、いいきっかけにはなったんじゃないかと思います」。この日はパットの安定が心強かった。

 フェアウエーは広いが、ジャック・ニクラウス設計の戦略性に富むコース。「こういう難しいコースでいいスコアが出たのは自信になりましたね」と話していた。