日本ゴルフ協会の山中博史専務理事が19日、16年リオデジャネイロ五輪会場の視察を終えて羽田空港に帰国した。

 13日に日本を出発し、舞台となるリオ近郊の新設コース、レセルバ・マラペンディGCや選手村など周辺環境をチェック。「18ホール、ビデオを撮らせてもらいながら見てきました。チェックポイントしては攻め方、風向き、芝の状態。非常に有意義だったと思います」と振り返った。

 リンクスコースの全体的な印象については「シーサイドじゃないけど、木がないパインハースト」と、昨年全米オープンが開催された会場にたとえて説明。競技が実施される8月は強風が見込まれることもあり「風(の中で球筋)を操れる、味方に付ける技術が必要」と警戒を強めた。

 朗報もある。ラフよりもウェイストエリア(荒れ地)が目立つ一方でフェアウエーは比較的広く、日本でも一般的な高麗芝を使用。きついうねりが特徴的なグリーンの芝は沖縄・喜瀬CCなどで使われているシーショアパスパラム。全長7200ヤードほどとなる見通しで「下が硬いから転がるし、そんなに長くない。(芝の種類も含めて)やりやすい部分もあるのでは」と話した。

 今後は日本代表の丸山茂樹ヘッドコーチらに視察の結果を順次報告する。出場が濃厚な松山英樹をはじめ、年明けには強化指定選手(男女計16人)が発表されることもあり、希望者にはコースを撮影した動画を提供する方針だという。