キャロウェイゴルフは8日、用具、ウエア契約を結んでいる石川遼(24=CASIO)と新たにボール契約を締結したことを発表した。

 石川は都内で行われた会見に出席。同社の新商品で今季使用予定の「クロムツアーボール」について「ドライバーで打つのか、アプローチをするのか、まるでボールが分かっているような感じがする。短い距離のアプローチではフィーリング、打感が軟らかいのに、音がしっかりとして心地よい。それでいて、フルショットした時は球の重さをしっかりと感じることができる。最高のボールに出会えました」と絶賛した。

 昨季はボール契約をフリーにするなど、強いこだわりを持ってよりよい“相棒”を求めていた。「自分の思った距離、スピード、スピン、打感、すべてが一致しないと試合では使えない」と言い切る。それだけに、契約に踏み切った裏には絶大な信頼がある。「飛んで止まるボールなんて夢の世界だと思っていたけど、それを追い求めて、スタッフの皆さんがいろんな方向からアプローチしてできたボール。これだけ高い信頼でボールと向き合えるのは感動ですね」とうなずく。

 用意された通常の2500倍という特大ボールには「心」と16年のテーマをしたためた。「パフォーマンスを上げるのは練習だけど、パフォーマンスを発揮するために重要なのが『心』。練習や前のホールでできたことができないのは、心の部分」と説明する。昨年は米ツアーでこそ苦しんだが、国内ツアーは参戦7試合で日本人唯一の複数優勝を達成。「(米ツアーを戦った)1月から9月までと(国内ツアーにスポット参戦した)9月から12月までででは別人」と精神面の成長に手応えを感じている。

 16年初戦は14日開幕のソニー・オープン(米ハワイ州ホノルル・ワイアラエCC)。「このボールでPGAツアーを勝つことが、スタッフの皆さんへの恩返しになる」と決意を新たにした。