矢野東(38=フリー)が8バーディー、2ボギーの6アンダー66で、首位に2打差の3位と好発進した。日本に比べてコース状態が整わない難条件下、ベテランらしく落ち着いたプレーだった。昨季はシード外選手の憂き目も味わったが、今季から復帰、8シーズンぶりの優勝を狙う。本大会はアジアツアーを兼ねた日本ツアー第2戦。

 矢野は「欲を出すと心が折れる。適当が一番」と照れ笑いした。ゴルフが盛んではない国のコースは整備が行き届いておらず「グリーンは全ホール硬さ、速さが違う。フェアウエーもそう」。いいと思ったショットがいい結果につながらないこともある。誤算に過敏にならないことが、気持ちを前向きにさせた。「状態は悪くない。あとはしっかりコース状態と向き合えれば」。7番の3パットボギーも「気にならない」と振り返った。

 ミャンマー・オープンには10年も出場。「前は怖かった所もあったが、街がすごくきれいになっている。そう考えると快適」と言える経験が心強い。14年にシードを維持できず、昨季賞金ランク64位で何とか返り咲きに成功。「あと3日間。やはり優勝したいし、上位で戦いたい」。08年ブリヂストン・オープン以来の復活Vとなれば、通算4勝目となる。