松山英樹(23=LEXUS)が好発進した。8バーディー、2ボギーの65をマーク。6アンダーでリッキー・ファウラー(27=米国)、シェーン・ローリー(28=アイルランド)と並び、暫定トップタイでホールアウトした。

 10番スタートから11番で早速バーディーを奪取。17番332ヤードのパー4では1オンに成功。2パットで3連続となるバーディーを奪うなど「32」で折り返すと、後半も好調なパッティングを武器にスコアを伸ばした。

 「スコアに対するパットの貢献度」はツアー平均を大幅に上回る2・589を記録。「最初にバーディーが決まってくれると、いい流れになる。ショットはまだ不安がありながら打っている。微妙なパットが決まってくれて伸ばせた」と振り返った。

 一昨年4位、昨年2位と過去2年連続で優勝争いを演じ、大会前には米ツアー公式サイトが選ぶ優勝候補「パワーランク」で4位に選ばれていた。相性の良さを発揮した形となり、地元メディアからも「どうしてこのコースでこんなに良いプレーができるのか」と質問が飛んだ。「何でか分からない」と苦笑いで応じたが、ピン上2メートルにつけてバーディーを奪った名物ホール16番パー3については「ショットが不調だったからすごく緊張した。あのショットが打てて良かった」と笑顔を見せた。

 それでも、前週のファーマーズ・インシュアランス・オープンは8位発進から予選落ちを喫しているとあって表情を引き締めた。「先週も初日は良かったのに予選落ちしたので、2日目が鍵になる」と話した。

 第1日は霜のため開始が1時間遅れ、33人が競技を終えられず、日没サスペンデッドとなった。