松山英樹(23=LEXUS)が14年6月のメモリアル・トーナメント以来となる米ツアー2勝目を飾った。

 日本人による米ツアー複数優勝は3勝の丸山茂樹に次いで2人目。

 松山の専属キャディーを務める進藤大典氏(35)も喜びを分かち合った。「ずっと、ずっと苦しかった。苦しい時は、いつもでした」と勝てなかった時期を振り返る。その上で勝因について「英樹の底力、粘り強さだと思う」と強調した。

 プレーオフに持ち込んだだけでなく、勝負の流れを大きく変えた正規18番のバーディーパット。「ラインはちょっとフック、右カップに読んだ。でも本当に分かりづらかった。そういう時、ここは真っすぐが一番近い。英樹もちょっとだけフックに見えると言ったので、じゃあ右カップいっぱいでいいかなと決めた。そう決めていこうと」と舞台裏を明かした。

 丸山に並ぶ3勝目、さらには日本男子初のメジャー制覇へ期待が膨らむ。「ここからが大変。でも、勝つことでいい流れになってくる。この時期に勝てたことは大きい。いい流れでメジャーに行けると思うので、マスターズが本当にすごく楽しみ」と締めくくった。