3月から日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長を務める青木功(73)が、28日開幕の中日クラウンズ(愛知・名古屋GC和合C)で1年ぶりにツアーの舞台に戻ってくる。

 尾崎将司と並んで大会最多5勝をマークしている青木は26日、同コースで行われたチャンピオンズマッチに参加。2月に風邪をひいて体調を崩し、状態は万全ではないが「やるからにはチャランポランにやりたくない。選手としてやるべきことをやる」と力を込めた。

 72歳で出場した昨年は予選落ちしたものの、第1日は最終ホールまでエージシュート(年齢以下のスコアで回ること)の可能性を残す健闘だった。今年については「コースの状態がいい。グリーンが締まっているし、いいショットした人はご褒美がありそう。ピンを攻めていける」と話す。

 予選ラウンドは尾崎直道、熊本出身の重永亜斗夢と同組。「直道には負けたくないな」と豪快に笑った後、神妙な顔つきになった。「永野君もそうだけど、重永君も熊本で震災があった中、家族を思いやりながら頑張っている。(大会で競う選手同士である以上)応援する訳じゃないけど、そこは認めてあげたい」と気遣った。この日は被災者支援のためのチャリティーサイン会も行った。