無風に近い恵まれたコンディションを味方につけた宮里美香は好調なショットを土台に、計24パットと万全のゴルフだった。

 2012年以来の米ツアー2勝目に向けて好発進し「1打1打に集中できた。しっかりピンを狙えたのはすごく良かった」と満足げだった。

 10番からスタートし、13番(パー3)でティーショットをピンそば50センチにつけた。このバーディーで「リズムが良くなった。こういうショットを打とうと意識した」と、イメージを明確にした。雨で止まりやすくなったグリーンを攻め、15番から4連続バーディーで一気に伸ばした。

 4月下旬から帰国して日本ツアーに参戦すると同時に休養も取り「気分転換できた」と話す。今季米ツアーでは2度の15位が最高で優勝争いにはなかなか絡めない。今季2勝と躍進する3つ年下の野村から刺激を受ける26歳。「久しぶりにこういうラウンドができたのは自信につながる」と笑みが絶えなかった。