岡山・京山中3年のアマチュア三田真弘(14=神有CC)がヒヤヒヤの展開をしのぎ、ツアー史上2番目の年少予選通過を決めた。

 前日は4アンダーの首位と1打差2位発進を決めたが、この日はスタート1番から4連続ボギー。「アドレナリンが出て、アイアンが普段より1番手以上飛んでしまった。こんなことほとんどないんですが…」。4ホールともパーオンに失敗し、2パットのボギー。その後は番手を1つ以上落として、対応。5番以降の14ホールは1バーディー、1ボギーのパープレーでしのぐ粘りを見せた。ツアー出場3戦目で初の予選通過は最終的に16位で決めたが、一時は風前のともしびだった。

 東京に単身赴任中ながら、息子のアシストのためキャディーを務める父謙二さん(47)は「ギャラリーさんが50人ぐらいついてきてくれましたから。そんな状況でプレーするのは初めてでしょうし、力が入ったんでしょうね」という。謙二さんは2日分のウエアしか持ってきておらず、好発進の前日夜、急きょ服を洗濯したとか。「洗ったのがムダになるところでした」と苦笑いした。

 耐えて手にした決勝2日間で、ツアー史上最年少トップ10の快挙も視界に入ってきた。三田は「最大の目標の予選通過を決めたので、後はいつもの自分のプレーをしたいです」。ホッとしたように笑った14歳が、3歳から独学で培った超内股のアドレスから、思う存分ショットを放っていく。