激しい高低差に体力を消耗し、多くのホールでOBゾーンを示す白杭(くい)が視界に入るシチュエーションがメンタルを削る-。厳しい橋本CCで戦い抜いた2位近藤共弘(38=ネスレ日本)4位川村昌弘(22=アンテナ)らは、23日に36ホール競技で行われる全米オープン日本地区最終予選(東広野GC)を回避する可能性が出てきた。

 近藤はこの日、右内ももの痛みに耐えてのプレーだった。6番ティーグラウンドで薬を服用したという。「実は先週から、昔痛めた足の裏(特に左足)がまたおかしくなっていた。その影響かはわからないけど」。全米オープン予選については「うーん、厳しいかな」と顔をゆがめた。

 川村は右前腕部をテーピングし、サポーターをはめてのプレーだった。「症状は昨日からあって、2番ぐらいからひどくなった。(首位スタートのストレンジが崩れて)ビッグチャンスだったんですけど、ドローが全く打てない状態だった。気持ちの入った球が打てなかった」とこぼす。「全米オープンにはめちゃくちゃ行きたいんですけど、予選に出るかどうかは体調と相談してからですね」と話した。

 5位フィニッシュした池田勇太(30=日清食品)も全米オープン予選にエントリーしている。近藤、川村と違い、予定通りプレーするつもりだが「この大会はやりきるのがきつかった。精いっぱい。全米予選は出てなかった選手が絶対有利になるね」と不安を口にしていた。