今平周吾(23=フリー)が初のメジャー出場へ、チャンスをつかんだ。7位から出て68で回って通算7アンダー137、首位に4打差の3位につけた。大会の上位4人(有資格者を除く)には7月全英オープンの出場権が与えられる。今平は昨年大会で1打及ばす5位に甘んじ、逃しているだけに、今年こそはぜひとも勝ち取りたい。

 今平が初優勝と全英切符、そして「去年から欲しいと思っていた」と言う副賞の高級車ポルシェ・マカンを狙える位置につけた。イン10番スタートで、残り120ヤードからの第2打をピンそば1メートルにつけて会心のバーディー発進。木の少ないリンクスふうで「圧迫感がない」(今平)コースでのびのびプレーした。

 昨年は5位。最初は全英出場権を逃した悔しさよりも、初のトップ5で「手応えをつかんだ」方が大きかった。当時の目標はシード権獲得であり、初優勝だった。その後、7月のセガサミー杯2位でシードをほぼ確実にすると、セントアンドルーズでの本番を見て「行ってみたいな」に。それが「今年は意識して全英を狙っている」と話すようになった。

 08年埼玉栄高1年時には日本ジュニアで松山英樹との最終日最終組対決を制して優勝。翌年渡米し、フロリダ州のIMGアカデミーで腕を磨くなど、もともと海外志向は強い。09年全米ジュニアでは8強入りし、この時優勝したのが現在世界ランク2位のスピースだった。松山やスピースと同じ舞台に立つため、「フェアウエーをキープして、ボギーを打たないように」粘り続けるつもりだ。【岡田美奈】

 ◆全英オープンへの道 本大会上位4人(有資格者を除く)、次週の日本ツアー選手権終了時点の上位2人(同)に出場権が与えられる。現時点で日本ツアーからの有資格者は、昨年の日本オープン覇者=小平智、昨季賞金ランク1位=金庚泰(韓国)、同2位=宮里優作。ほかに日本選手では松山英樹が米ツアーの資格で出場。