優勝した表純子(42=中部衛生検査センター)は「複雑な心境ですね」と苦笑いを浮かべていた。

 強風で前半アウトは45。スタート前は通算9アンダーの首位だったが、貯金を吐き出し、首位と7打差の31位まで後退。そこで中断、中止が決まり、前日までのスコアによって、優勝が転がり込んできた。

 「中断するとは思わなかった。ただ、同組の成田(美寿々)が9番で第1打をOBしたとき『ほかのホールはどうなってるんだろう』とは考えました」

 中断は午後0時58分で、中止決定は午後2時30分。「待っている間、ロッカーでみんなに結構冷やかされて」。ただ、優勝で今季最終戦LPGAツアー選手権リコー杯の出場権を獲得。187試合で継続中のツアー最多連続出場記録が212試合となる可能性が高まった。次戦から1年間のシードも手にした。「それは素直にうれしいです」とベテランは喜んでいた。