佐藤絵美(24)が出場権を獲得した。本戦は7月7日から、米カリフォルニア州コルデバレーGCで行われる。

 佐藤はプロ3年目、シード外選手ながら初のメジャー切符を手に入れた。「全米オープンだけでなく、アメリカで試合をしたかったので」。米国を目指したのは、東北高の先輩である宮里藍にあこがれたから。一方でグアムに行ったことはあるが、米国本土は「上陸したことないです」。本番については「(コースの)距離が長いのかな…」と警戒しつつも「ワクワクしています。自分の力がどこまで通用するか、試したい」と柔和な笑顔を見せた。

 東北福祉大では松山英樹と同期、女子の主将を務めた。松山とは時々連絡を取り合う。「もちろん刺激にはなるし、松山の活躍を見て、後輩も『頑張ろう』と思っている」。松山が主戦場とする米国に、やっと自分も立てることになった。

 今季から大学の先輩である佐伯三貴と練習ラウンドをともにし、助言をもらうようになった。その1つがインパクトで首が右に寝る癖があり、右肩が突っ込んでしまうため、「左目でボールを見る」ことで修正する方法だった。「イメージ通りのショットが打てるようになった」。前日までのリゾートトラスト・レディースで自己最高位の23位をマークして、迎えた今回の挑戦だった。