深堀圭一郎(47=フォーラムエンジニアリング)が6アンダー66で首位に1打差5位と好発進した。「リラックスして力が入る」というオーダーメードのゴルフシューズがやっと完成。足元から持ち味のアイアンショットを支えて今季自己ベストスコアをマーク。年齢による体の変化に対応しながら、05年ANAオープン以来の優勝を目指す。7アンダーで薗田峻輔(26)ら4人が首位に並んだ。

 深堀は「おしゃれもスイングも足元からです」と笑った。左足裏の痛みに悩まされ、11年に手術を受けただけにシューズにはこだわりがある。契約するキャロウェイ社の協力で「自分のスイングに合う靴」を試行錯誤、今季3タイプ目の新作が前日に届いた。

 深堀の要望は多くて細かい。歩きやすくするため、前後の動きには柔軟性が必要。一方「スイングで足首がねじれすぎると、体が止まってしまう」と、左右の動きにはホールド感を求める。足裏は硬めながら「軽い中で耐久性も」。靴ひもまでも吟味した。

 この一足に支えられてショットも切れ、1番からピンそば1メートル、2メートル、30センチにつけて3連続バーディー。「この年齢になると仕方ない」。10月には48歳。「いつだって優勝したい。4日間いいゴルフを続けたい」。靴づくりもその努力の一環だ。【岡田美奈】