前週1打差の2位で4年ぶりの2勝目を逃した木戸愛(26=ゼンリン)に早くもリベンジのチャンスが訪れた。

 前日はあと1ホールでサスペンデッド。早朝から残る18番をパーとして第1ラウンドを首位で終えると、続けて行われた第2ラウンドは1イーグル、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算6アンダー、138で単独トップの座を守った。

 「いいことも悪いこともあった1日でした」。前半は3番パー5でイーグルを奪うなど、5ホールで4つスコアを伸ばした。しかし、9番で今大会初のボギーをたたくと、10番でも連続ボギー。さらに11番ではダブルボギーをたたいた。痛恨の一打は残り140ヤードの第2打。迷った末に8番アイアンを選択したが「後半は風が強くなって読むのが難しくて。フライヤー(アイアンのスピンがかからず飛距離が出てしまう現象)だったのか、想定外のグリーン奥にOBでした」と悔しそうに振り返る。

 それでも、17番では残り83ヤードの第2打を48度のウエッジでピンそばにピタリ。バーディーを奪い返した。「大事な場面と分かりながら、セカンドショットもイメージが出て、イメージ通り打てて、パッティングも沈められた。自信を持ってやりたい」。前週は最終日の残り2ホールから逆転を許した。「慌てず、焦らず、諦めずにしっかりと明日もやりきりたい」。今度こそ勝ちきる。