菊地絵理香(28=オンワードホールディングス)が今季2勝目を惜しくも逃し、今大会2年連続の2位となった。

 1打差の2位から出て3バーディー、ノーボギーの69で回り、通算8アンダー、208でフィニッシュ。17番を終えて菊地、アン・ソンジュ(28=韓国)、木戸愛(26=ゼンリン)の3人が並ぶ展開だったが、最終18番でバーディーを奪ったアンに及ばなかった。

 17番では「カップ3つ分くらい切れた」というきついスライスラインのパーパットを、カップの奥から回すようにねじ込んでガッツポーズを見せた。しかし、18番の第2打、ピンまで残り90ヤードを51度のウエッジで狙ったが、グリーンをオーバー。「風も難しかったですし、強めに入ってしまって…。アドレナリンも出ていたかもしれない」。第3打のアプローチも、わずかに短かった。

 それでも、前を向いた。「最後まで競って楽しむことができた。精いっぱいやったので、今日のプレー、今週のプレーに一切悔いはないです。今までの優勝争いの中で一番、課題が明確になった。前向きに捉えられる負け方かなと思う」。惜敗を糧に飛躍を誓った。