女子ゴルフの大東建託・いい部屋ネットレディース(29日開幕、山梨・鳴沢GC)の練習ラウンドが28日、同コースで行われた。

 昨季賞金女王で現在賞金ランクトップを走るイ・ボミ(27=延田グループ、韓国)は4試合ぶりの国内復帰戦となる。富士山にほど近いコースで午後からイン9ホールをプレーし「日本は涼しいですね。このくらいだったらいいなあと思いながら回っていました」と笑顔を見せた。

 韓国勢7番手から奇跡の逆転リオ五輪を狙って出場した全米女子オープンはまさかの予選落ち。本人は言い訳にしないが、開幕直前に食あたりで体調を崩し、本来の実力を発揮できなかった。「オリンピックは一番大きな目標だったので残念でした。次は日本のメジャーで勝つこと。あと3勝して、通算20勝で(韓国ツアーの)永久シードがもらえたらうれしい」と目標を切り替えている。

 「難しいことに挑戦した方がいい」と話すように、大記録へのチャレンジが新たなモチベーションを生む。今大会で単独2位以上に入れば年間獲得賞金は1億円を突破。出場13試合目での達成となれば、11年のアン・ソンジュ(韓国)と昨年の自身が記録した15試合を上回って最速記録となる。さらに今季平均ストロークは「69・5897」とただ1人70台を切り、前人未到の年間平均ストローク60台を見据える。

 前週は「3年は出ていなかった」という韓国ツアーに出場。家族そろって釜山へ出かけ「ゴルフを始めてからは家族旅行ができてなかったので楽しかったです。食べ物がおいしくて、いっぱい食べて、気分転換は完璧です」と充電も完了した。「1カ月ぶりの日本だし、あんまり自信はないです」と笑うが、昨年大会は2位。今年も、あっさりと上位に絡んできそうな気配が漂っている。