女子ゴルフの大東建託・いい部屋ネットレディース(29日開幕、山梨・鳴沢GC)の練習ラウンドが28日、同コースで行われた。

 米国で全米女子オープン、国・地域別対抗戦のインターナショナル・クラウンに出場していた渡辺彩香(22=大東建託)は4試合ぶりの国内ツアー復帰となる。コースには出ず、練習のみで最終調整。資格を有していた全英リコー女子オープン出場を辞退して臨むホステス大会に「出ると決めたからには優勝しないといけない気持ちが強い」と気合をにじませた。

 リオデジャネイロ五輪代表の座がかかった全米女子オープンでは、最終日の最終18番で第3打を池に落としてダブルボギーフィニッシュ。大山志保(39=大和ハウス工業)にわずかに及ばず、リオ出場はかなわなかった。「忘れられない一打になりましたけど、あのショットに関しての悔いはもうないと思います。ミスをしてしまったのは弱い所だと思うけど、そういう経験は次にオリンピックを争う時必ず生きてくると思って切り替えています」と前を向く。

 リオ五輪の丸山茂樹ヘッドコーチにはかねて指導も受けており、代表落選後は「悔しいと思うけど、まだまだ悔しいことがもっともっと来るから頑張ろう」とエールを受け取った。「今年の目標はリオと(国内)メジャーで優勝すること。1つはクリアできなかったので、メジャー優勝は何としても達成したい。勝つことにこだわっていきたい」。悔しさを糧に飛躍を誓った。